共同試験栽培開始の概要と背景について
Happy Qualityはこれまで、自社の主力製品である高品質・高機能トマト『Hapitoma』を安定的に生産するためにAI等の技術開発を行ってまいりました。トマトをはじめとする植物の生産には、日照量に応じて果実表面温度や飽差、蒸散量を把握し灌水をコントロールするなど高度な栽培技術が必要不可欠です。
静岡大学情報学部と連携し「葉のしおれを画像認識により分析・灌水するAI灌水システム」の開発を行い、多様なセンサーによるデータ収集システムと深層学習を用いたAI灌水システムを確立いたしました。
また、イノチオアグリ株式会社は、農業の現場となる農業施設および栽培システムの開発から設計、製造、施工までを自社で行っており、多様な灌水パターンの設定が可能なオリジナル灌水制御盤システム「AQUA BEAT(アクアビート)」を展開しています。将来的には当社のAI潅水システムと、イノチオアグリのもつオリジナル灌水制御盤システム「AQUA BEAT(アクアビート)」を組み合わせることで、生産者に貢献する新たなAI潅水制御装置の開発と普及を目指します。
今回の試験栽培において、双方の技術を組み合わせシステムの改良やアップデートを実施、またその新システムを用いた高糖度トマトの試験栽培を行います。
今後の展望
当社は共同栽培試験により、AI潅水制御装置の普及モデルの完成を目指しております。当社の持つ栽培技術やノウハウのライセンスなどに加えて、AI栽培を提供することで農業のFC化実現を図り、社会課題でもある高齢化や後継者・労働力不足、収益の減少等を理由に離農する農業者を食い止め、新規就農者や若手農家の早期の収益化を目指していくビジネスモデルを全国展開してきたいと考えております。
イノチオアグリ株式会社 https://www.inochio.co.jp/news/detail/18