TEDxHamamatsuにスピーカーとして登壇し、スマート農業についてお話しました
株式会社Happy Quality代表取締役 宮地がTEDxHamamatsuにスピーカーとして登壇し、「農業の未来を拓く流通の変革」というテーマでお話させていただきました。
【動画概要】
青果市場で競り人として21年間勤めるも、農業就業人口の減少にともなう生産基盤の弱体化と市場の売上縮小に危機を感じ、「生産から流通の構築」を目指して起業。長年の経験をもとに、「高い付加価値を持つ農産物」を、誰でも「熟練者レベル」で生産し販売できるシステムを創り出している。
「根本的解決」を追求し、独自のスマート農業で“儲かる農業”を実践。その高い技術は大手企業だけでなく、国や海外からも注目されている。
TEDxHamamatsuとは
TEDxHamamatsu は、「広める価値のあるアイデアを共有する」というTED(テッド)の精神を受け継ぎ、アメリカの TED本部から正式にライセンスを受け、2014年10月に発足しました。非営利組織としてボランティアによって運営され、浜松のアイデアを世界に広めると同時に、世界のアイデアを浜松に取り込むことを理念としています。
「ものづくりの街」として発展してきた浜松が、近年の企業の海外移転や人口減少による活力減退に直面する中、TEDxHamamatsu は、この地域に潜んでいる素晴らしいアイデアを発掘し、共有し広める場を提供することを目的としています。
また、その活動はイベント開催だけに留まらず、コミュニティ運営を通して、浜松の街を豊かに楽しくすることに貢献したいと考えています。
Hapitomaとは
Hapitomaとは、後述する「AI自動灌水システム」などを用い、フルティカという品種を栽培した高品質トマトです。
独自に開発した光センサー選果機により、糖度・形・リコピンを厳密に計測・選別しており、通常の2倍のリコピンを含有し、糖度も6度から10度のラインナップを用意しています。また、高い栄養価による「ストレス緩和機能」の機能性表示を取得しています。
培地には、土ではなくロックウールを使用し、株ごとに小型化することで、衛生的な栽培管理のもと春夏秋冬通年で高品質トマトHapitomaの安定生産を可能としています。
AI自動灌水システムとは
トマトの栽培は、適度なストレスを与えることが重要です。
過度に水分を与えるのではなく、茎が弱る瀬戸際を見極め最適なタイミングで灌水することが、より品質の高いトマトの生産に繋がります。
静岡大学の峰野研究室と共同で開発した「AI自動灌水システム」は、従来農家の長年の勘に基づき判断されていた灌水のタイミングを、AIにより自動で判断することができます。
トマトの葉のしおれ具合をカメラでリアルタイムに観測し、様々な葉の状態を学習したAIで観測データを分析し、ハウスの室温や明るさなどの環境情報と組み合わせて灌水のベストなタイミングを見計らい、養分の含まれた水を自動で根元に注入します。